日本船主協会

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A:海洋環境 1.油による汚染防止(附属書 I)

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(4)ダブルハル規制

 「エクソン・バルディーズ号」事故の直後のアルシュ・サミット(1989年7月開催)では、各国に対して海洋汚染防止に関する国際条約の採択と完全履行を求めるとともに、IMOが本問題に対する具体的な規制案を提示するよう求める旨の宣言を採択した。
 これを受けたIMOは、1989年10月の第16回総会において、船舶による海洋汚染の防止対策を検討することを内容とする総会決議を採択し、海洋環境保護委員会(MEPC)を中心として審議を開始した。
 その結果、1992年3月の第32回MEPCにおいてタンカーの構造基準の強化を図るMARPOL条約改正案が採択(3月6日)され、1993年7月6日に発効した。同改正は、MARPOL条約の附属書Iの中に、新造船対策として13F規則(新造船に対するダブルハル要件の義務付け)、現存船対策として13G規則(シングルハルタンカーに対する段階的排除:フェーズアウト)をそれぞれ新設するもので、その概要は次の通りである。但し、既存船対策の13Gの内容は、その後のタンカー事故を受けて改正されている((5)参照)。

新造船対策(13F規則):以下の条件の新造船は全てダブルハル構造とする。但し、600DWT未満の油タンカーは非適用。

1993年7月6日以降に建造契約が締結される船舶、または、

建造契約が無い場合には、1994年1月6日以降にキールが据え付けられる船舶、または、

1996年7月6日以降に引き渡しが行われる船舶。

既存船対策(13G規則):2万DWT以上の原油タンカーおよび3万DWTの石油製品タンカーに適用する。

Pre-MARPOL船は、建造後25年まで13F規則の適用を猶予する。但し、30%以上二重底または30%以上二重船側が確保されれば、30年まで適用を猶予する。また、ハイドロ・バランス・ローディングにより航海させた場合は、30年まで13Fの適用を猶予する。

Post-MARPOL船は、無条件で建造後30年まで13F規則の適用を猶予する。