日本船主協会

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A:海洋環境 2.ばら積み有害液体物質による汚染防止(附属書 II)

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(1) (2)

(1)概要

 附属書II(ばら積み有害液体物質による汚染防止)は、有害液体物質をばら積輸送する船舶の貨物タンクの洗浄方法、洗浄水等の排出方法およびこれら設備の要件ならびに事故時の汚染を最小にするための構造要件等を定め、これらに係る検査および証書について規定している。附属書IIは、73/78 MARPOL条約において、附属書I(油による汚染防止)とともに強制附属書を構成し、条約締約国は全て実施する義務がある。
 ばら積み有害液体物質は、1973年MARPOL条約において規制対象とされ、ある種の有害液体物質については、有効なストリッピングおよび揚荷後のタンクの強制予備洗浄を実施することが義務付けられたものの具体的な基準が策定されなかったために批准の妨げとなっていた。
 このため、IMO(国際海事機関)は、附属書IIの実施に猶予期間を設けるなど1973年条約の一部を修正、追加する73/78 MARPOL条約を1978年2月17日に採択した。さらに、上述の具体的な基準を定める決議MEPC 18(22)「有害液体物質の排出のための方法および設備の基準(P&A基準)」を1985年12月5日に採択し、1987年4月6日に附属書IIが発効するに至った。また、1985年の改正(12月5日採択)では、1986年7月1日以降に建造されるケミカルタンカーに対して、MEPC決議19(22)「危険化学品のばら積運送のための船舶の構造および設備に関する国際規則(International Code for the Construction and Equipment of Ships Carrying Dangerous Chemicals in Bulk:通称/国際バルクケミカルコード:IBC Code)」の適用を強制化した。
 IBC Codeでは、パラフィンやベンゼンなどの化学薬品(有害液体物質)を、その物質の毒性、水溶性、凝固性および浮遊性など数種類の特性を指標として評価を行い、それぞれの評価結果を総合して5段階の分類(A、B、C、D類および「無害」)を行うとともに、船舶が破損した場合でも海洋汚染を最小限に抑制することができるよう、これらの分類に応じた船型要件を定めている。