日本船主協会

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B:油濁防除 1.OPRC条約

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3.OSPER計画

 OSPAR計画(Co-Operative Project on Oil Spill Preparedness and Response in Asia)とは、アセアン海域における大規模な油流出事故への準備および対応に関する国際協力計画で、我が国が1990年度から実施している政府レベルの海外技術援助事業。
 マラッカ・シンガポール海峡を中心とするアセアン海域で、油タンカーなどの事故によって大量の油が流出した場合に、アセアン諸国が協力して防除にあたるための国際協力体制を構築することを目的として、国土交通省(元・運輸省)の主導で推進し、日本財団および当協会の財政支援を受け、アセアン6ヶ国を対象に流出油防除資機材の増強や情報ネットワークシステムの構築を行った。
 この計画は、1990年11月に「OPRC条約」が採択され、加盟各国が具体的な協力活動を円滑に行うための国際地域緊急防除体制について、その早急な整備を要請されたことによるものであり、1991年1月に横浜で開催されたOSPARフォーラムにおいて、その推進が合意された。1993年5月に東京で開催された第3回「OSPAR協力会議」では、ASEAN6ヶ国、日本およびIMOの代表が参加し、1992年以降に相次いで発生したタンカー事故を重視し、1993年から3ヶ年に亘りASEAN諸国へ資機材を供与することを取り決めた。
 関係方面との調整の結果、総額10億円規模の油防除資機材の供与と情報ネットワークシステムの整備が決まり、その内2億円が当協会会員会社を初めとする船会社および同協会から拠出された。ASEAN6ヶ国への資機材の供与は、1993年度にフィリピン、インドネシア、シンガポール、タイおよびブルネイに対し実施され、マレーシアについては1994年12月に行われた。
 OSPAR計画によって、ASEAN6ヶ国政府機関のオイルフェンス延長は12倍、油回収機の保有台数は4倍になり大規模流出対応のための地域協力活動において中核となる政府関係機関の油防除能力を飛躍的に向上させた。これは石油会社等の保有する資機材量を加えたASEAN諸国の全資機材量を25%増加させた。また、石油連盟の備蓄する油防除資機材がもともとシンガポール、マレーシアにあったことからすると、わが国の貢献による油防除の力は30%近く増強されたことになった。なお、1995年11月には、フィリピンにおいて日本・フィリピン・インドネシアとの3ヶ国合同の流出油防除訓練が実施された

■資料3:石油連盟の油濁防除活動
http://www.pcs.gr.jp/