日本船主協会

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D:大気環境 2.大気汚染防止(NOx・SOx)

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(2)海運業界の取り組み:SOxの低減対策

 燃料油に含まれる硫黄分(S)は、全て機関内を素通りしてSOxとして排出されるため、基本的に機関内でSOxの発生を制御することはできない。このため、燃料油中に含有される硫黄分を抑制するか、排気ガスの後処理を行うこととなる。  実船計測によると、機関からのSOx排出量は、次式によることが確認されている。


SO2=21.0×S(kg/ton fuel)
S:燃料油中に含まれる硫黄の量(%(重量ベース))


 このため、SOxの排出量を減らす最も簡単で効果的な方法は、燃料油中の硫黄分を減らすこと(低硫黄燃料油の使用)であるといえるが、その方法として水素化脱硫(原料油を水素と混合し、触媒中を高温高圧で通す方法)による低硫黄燃料油の製造が考えられる。しかし、重質油を主体とする舶用燃料油をこの方法で脱硫することは、反応条件等が極めて過酷となるため、設備などにかかる経済的負担が大きい。結果として燃料油価格の上昇につながるほか、脱硫反応により燃料の質の低下(熱処理によりスラッジを生成しやすくなる)を招くことも指摘されている。
また、排気ガスの脱硫装置を備える方法もあるが、船舶内では設置スペースの制約、処理により発生する廃液の処理等の問題がある。