日本船主協会

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1.STCW条約

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1.STCW条約

 一般に、船舶の海難事故の約80%は人為的なミス(Human Factor)によるとされている。Human Factorには船舶の運航に携わる船員はもとより、船舶の建造や修繕およびその検査から安全管理に至るまで、それらに関わる人々の対応の良否が全てに含まれるが、対策として最も重要なのは船員に対する安全運航教育の徹底である。近年は、高い教育を受けてきた先進海運国の船員が減少し、フィリピン人など、いわゆる船員供給国と呼ばれる国の船員が増大してきた。このため、わが国の海運会社では、外国人船員に対して国内研修を実施、あるいは海外に教育・訓練施設を設置するなどして、海技の維持・向上を図っている。
 第二は、Human Factorによる海難事故の防止には、最新の航海機器を取り入れた航海技術の高度化や海難・衝突予防システムの強化も重要である。特にITの発達により、船舶の運航、操船、通信などで人為的な判断ミスを極力なくすシステムが開発されている。
 一方、機器が高度化され、情報が多量になっても、緊急時における最終的な判断は、人間が行うため、あるレベルの危機管理に関する知識や判断が必要となる。その意味からも、船員に対する訓練要件等について国際的な基準を定めたSTCW条約の果たす役割は大きい。