日本船主協会

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E:安全運航 2.ISMコード

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(1)経緯

 国際安全管理コード(ISMコード)は、IMO総会決議A.741(18)「International Management Code for the Safe Operation of Ship and for Pollution Prevention (International Safety Management Code)の略称であり、その目的は、「海上における安全、傷害または人命の損失ならびに環境、特に海洋環境および財産の損害回避を確実にすること」(ISMコード 1.2.1)である。
 ISMコードは、1987年3月、188名の死亡者を出した「ヘラルド・オブ・フリー・エンタープライズ号(Herald of Free Enterprise)」の転覆事故を契機として、英国が中心となり制定された、船舶管理のための規則であり、IMO第18回総会において、決議A.741(18)として採択(1993年11月4日)され、同時に、SOLAS条約に取り入れることが決議された。
 1994年5月、SOLAS条約締約国会議において、SOLAS条約に新たに第IX章「船舶の安全運航の管理」を設け、ISMコードを強制化する改正条約が採択(1994年5月24日)された。
 ISMコードは、1998年7月1日(危険物積載船および客船等)から順次強制化され、2002年7月1日には国際航海に従事する総トン数500トン以上の全ての船舶に適用された。当初、わが国では条約の要件に従い国際航海に従事する船舶のみを規制対象としていたが、石油業界等の荷主が、安全管理、環境保護を強化する目的でISMコードの認証取得を用船の条件とするケースが出てきた。このため、内航海運業界の一部から、ISMコードと同等の認証を取得したいとの要望があり、規制対象外の内航船についても、任意でISMコード認証取得ができる制度が、2000年6月から実施されている。

■資料2:ISMコード制定の背景となった海難事故の概要