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F:サブスタンダード船排除 1.サブスタンダード船の排除

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(1)サブスタンダード船排除のプロセス

 世界中の船舶の中には、サブスタンダード船(SS船)が少なからず存在しているが、これらは、海難事故ひいては海洋汚染を発生させる可能性が大きいことから、安全な運航と海洋環境の保全のためには、これらの船舶の特定と排除が急務とされている。SS船を特定するための判定基準としては、当初、船体構造(損傷・腐触の度合い等)、設備等のハード面が主体であったが、最近では、ハード面に加えソフト面での基準を導入するための取り組みが強化されている。
 SS船を選別し排除する責任は、その船舶が登録され、各種の条約に基づく証書を発給している船籍国、すなわち旗国にあるが、現実には、その旗国による監督が十分に行われていないか、あるいは、その責任遂行能力に問題があるため、寄港国による監督(ポートステートコントロール:PSC)が必要になった。
 しかしながら、PSCによるSS船の排除は、あくまでも国際的な最低基準の確保に過ぎず、国際海運活動として、より質の高いサービスの確保のためには、海運に関するすべての関係者がそれぞれの責任を果たしていくことが不可欠であるとするクォリティーシッピング(良質な海運)の考えが出てきた。このような環境の中で、国際的な機関、各国政府機関、各民間企業、そして海運関係諸団体等は種々のSS船の排除対策を講じている。その一つの取り組みとしてEQUASIS(European Quality Shipping Information System)と呼ばれる情報システムがある。
 同システムは、船舶の安全および海洋汚染防止に関する幅広い透明性のある情報を用いて、海事産業のあらゆる分野における質の向上およびSS船の使用の抑止等を目的とする情報システムのことで、2000年5月23日に運用が開始された。これにより、海運事業者等は同システムのサイトにアクセスし、船舶の情報(船級協会の検査履歴、PSCでの航行停止処分履歴等)を容易に入手することが可能となった。わが国は2000年5月、EC、仏、英、スペイン、米、シンガポールとともに、EQUASIS情報システムの構築に関する覚書(MOU:Memorandum of Understanding)に署名し、このシステムに参加していくことを表明した。

■資料2:EQUASISホームページhttp://www.equasis.org/
■資料3:サブスタンダード船排除と安全輸送に関する国際的な取り組み