日本船主協会

トップページ環境問題>環境インフォメーション

海運業界の取り組み 海運企業の取り組み 海運業界と環境問題

F:サブスタンダード船排除 3.クォリティーシッピング

1 2 3

(1) (2)

(1)概要

 IMOでは、過去発生した船舶の油流出事故等を契機に、船舶による海洋汚染防止に向け、SOLAS、MARPOLおよびSTCW条約等、船舶の設備や構造、乗組員資格等の国際基準を定めている。しかしながら、近年の例を見ても「ナホトカ号(Nakhdka)」、「エリカ号(Erika)」、「プレスティージ号(Prestige)」など、老朽船による油流出事故は後を絶たない。
 これら事故の原因の多くは、国際基準に適合していない船舶(SS船)であるといわれており、SS船の早期排除のための実効ある施策の確立が強く要請されている。SS船対策としては、これまではPSCの強化が中心であり、日本政府においても、「ナホトカ号」事故を教訓としたPSC強化策等をIMOに提案し採択されている。
 一方、国際規則の遵守はもちろんのこと、更なる自主規制を行い、より質の高いサービスを提供しようとするクォリティーシッピングという考え方に関心が高まり、世界各地で普及啓蒙のためのセミナー等が開催されている。クォリティーシッピングは、海洋環境汚染防止のため、SS船を排除し質の高い海運を推進することであり、政府におけるPSCの強化等の他に、民間においても自主的な努力が必要とされている。
 また、この考え方に基づきSS船排除の方策の一つとして、ある一定の基準を満足した船舶に何らかの優遇措置を与えるインセンティブ制度、および基準を満足しない船舶に罰則等を与えるディスインセンティブ制度が、近年注目されている。