日本船主協会

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A:海洋環境
1.油による汚染防止(附属書 I)
■資料5

世界の石油海上荷動き量と流出量


1970年代は、世界の石油海上荷動き量に比例して石油の流出量も増加し、1970 年~1974年までの5年間の平均石油流出量は23.3万トン/年であったが、1975年~1979年の5年間では、約40.2万トン/年にまで増加した。
 しかし、1980年代には、石油会社や海運会社による油濁防止対策の強化等により年平均の石油流出量は、約10万トン前後に減少し、特に、1990年代後半には、年平均約3.8万トンへと大幅に減少している。
 このように、1975年~1979年の年平均の石油流出量/海上荷動量(指数1.0)に比べ、1995年~1999年の5年間の年平均石油流出量/海上荷動量の指数は0.08と大幅に減少している(下表参照)。
 同様に、国際タンカー船主汚染防止連盟(ITOPF)の報告によれば、1970年から1999年までの30年間における船舶からの石油流出件数(700トン以上)は、1970年代の10年間には、年平均24.1 件であったのが、1980年代には、年平均8.8件に減少し、1990年代には年平均7.3件とさらに減少している。
 さらに、世界における船舶からの石油流出量(700トン以上)は、1970年代に年平均約32万トンであつたが、1980年代には約12万トン、そして1990年代には約13万トンで示される様に、1980年以降、1999年の現在に至るまでの約20年間は、1970年代の半分以下に減少している。ただし、1970年代、1980年代、1990年代とも、各年代の10年間には、各一隻のVLCCによる大規模の石油流出が含まれている。
 年平均の油流出量を、1970年から1994年までの過去25年間と、近年の1995年以降1999年までの5年間の比較で見ると、20万トン/年から4万トン/年へと約5分の1に激減している。これは船舶運航会社による海難事故防止対策の徹底と海洋汚染防止対策の実施による効果が大きいと考えられる。

期間

石油海上荷動量
(年平均)

石油流出量
(年平均)

流出量/
海上荷動量

比率
(75-79を1.0)

(年)

(百万トン)

(百万トン)

(%)

(指数)

1970---1974

1,454

0.233

0.016

0.67

1975---1979

1,674

0.402

0.024

1.00

1980---1984

1,350

0.134

0.010

0.42

1985---1989

1,306

0.103

0.008

0.33

1990---1994

1,646

0.181

0.011

0.46

1995---1999

1,882

0.038

0.002

0.08

注1.

石油荷動量はファンレイ統計、流出量は国際タンカー船主汚染防止連盟(ITOPF)資料などから海事産業研究所が作成。

注2.

荷動量は原油と石油製品を含む。流出量は、船舶からの石油流出量が700トン以上を対象としている。