一度
(
いちど
)
に
大量
(
たいりょう
)
の
荷物
(
にもつ
)
を
運
(
はこ
)
べる
船
(
ふね
)
は、もともと
省
(
しょう
)
エネタイプでクリーンな
輸送機関
(
ゆそうきかん
)
。でも、さらに
二酸化炭素
(
にさんかたんそ
)
の
排出量
(
はいしゅつりょう
)
を
減
(
へ
)
らすため、
船
(
ふね
)
の
形
(
かたち
)
やプロペラを
改良
(
かいりょう
)
したり
船全体
(
ふねぜんたい
)
を
軽
(
かる
)
くしたりして、いっそうの
省
(
しょう
)
エネに
努
(
つと
)
めているよ。
オゾン
層
(
そう
)
がこわれると
地上
(
ちじょう
)
へ
届
(
とど
)
く
紫外線
(
しがいせん
)
の
量
(
りょう
)
が
増
(
ふ
)
えて、
皮
(
ひ
)
ふガンなどの
危険
(
きけん
)
が
高
(
たか
)
まると
心配
(
しんぱい
)
されているんだ。そのため、
冷凍
(
れいとう
)
コンテナや
船内
(
せんない
)
の
冷蔵設備
(
れいぞうせつび
)
は、オゾン
層
(
そう
)
をこわさないフロンに
切
(
き
)
りかえるようにしているんだよ。
大規模
(
だいきぼ
)
な
油流出事故
(
あぶらりゅうしゅつじこ
)
を
防
(
ふせ
)
ぐため、
新
(
あたら
)
しいタンカー:
石油
(
せきゆ
)
を
運
(
はこ
)
ぶ
船
(
ふね
)
は
内側
(
うちがわ
)
にもう1
枚
(
まい
)
の
壁
(
かべ
)
をつくって
船体
(
せんたい
)
を
二重
(
にじゅう
)
にしているんだ
※
。また、
船内
(
せんない
)
で
出
(
で
)
るさまざまなゴミも
海
(
うみ
)
へすてず、きちんと
分別
(
ぶんべつ
)
して
持
(
も
)
ち
帰
(
かえ
)
っているよ。
※『ダブルハル』といいます
石油
(
せきゆ
)
などを
燃
(
も
)
やした
時
(
とき
)
に
出
(
で
)
る
酸化物
(
さんかぶつ
)
が
原因
(
げんいん
)
でおこる
酸性雨
(
さんせいう
)
。
森
(
もり
)
の
木
(
き
)
が
枯
(
か
)
れてしまったり
湖
(
みずうみ
)
の
魚
(
さかな
)
が
死
(
し
)
んでしまったりといった
被害
(
ひがい
)
が
出
(
で
)
ているんだ。そこで、より
省
(
しょう
)
エネタイプで、
酸化物
(
さんかぶつ
)
の
排出
(
はいしゅつ
)
が
少
(
すく
)
ないエンジンの
研究開発
(
けんきゅうかいはつ
)
を
進
(
すす
)
めているよ。
貝類
(
かいるい
)
や
藻類
(
もるい
)
などをつかなくするために
塗
(
ぬ
)
られている
船底
(
せんてい
)
の
塗料
(
とりょう
)
には、
錫系
(
すずけい
)
のものが
使
(
つか
)
われていたんだけど、
日本
(
にっぽん
)
の
船会社
(
ふながいしゃ
)
は
世界
(
せかい
)
にさきがけて
環境
(
かんきょう
)
に
悪影響
(
あくえいきょう
)
を
与
(
あた
)
えない
塗料
(
とりょう
)
を
使
(
つか
)
っているんだ。
製紙会社
(
せいしがいしゃ
)
では2000
年末
(
ねんまつ
)
までに、
世界
(
せかい
)
8カ
国
(
こく
)
で
約
(
やく
)
28
万
(
まん
)
ヘクタールの
植林
(
しょくりん
)
をしているんだ。
大切
(
たいせつ
)
な
森
(
もり
)
を
守
(
まも
)
っているんだね。
海運会社
(
かいうんがいしゃ
)
でも
植林
(
しょくりん
)
への
協力
(
きょうりょく
)
をしているよ。
日本船主協会
(
にほんせんしゅきょうかい
)
では、
大気
(
たいき
)
や
海
(
うみ
)
を
守
(
まも
)
るために
取
(
と
)
り
組
(
く
)
むべきことをまとめて、
『
環境憲章
(
かんきょうけんしょう
)
』という
取
(
と
)
り
決
(
き
)
めをつくりました。この
憲章
(
けんしょう
)
をもとに、
海運会社
(
かいうんがいしゃ
)
では、ここで
紹介
(
しょうかい
)
した
取
(
と
)
り
組
(
く
)
みをはじめさまざまな
対策
(
たいさく
)
をきちんと
進
(
すす
)
めていくことにしています。