国土交通省 海賊行為に関する調査について |
国土交通省は、近年多発している海賊行為の実態を把握するため、わが国の外航海運事業者(214社)に対してアンケート調査を実施し、2002年における所有船または外国籍船を含めた運航船における海賊事件について別表のとおり取りまとめた。概要は以下のとおりである。 |
(1) |
2002年におけるわが国関係船が海賊に襲われた件数は16件。2001年は10件であったが、2000年の31件から比較すると2年続けて発生件数が抑えられたといえる。
|
(2) |
被害はいずれも、着岸中または錨泊中、夜間に発生。甲板上の救命いかだや倉庫内の船用品がいつのまにか盗まれたという事例が多くあった。また、人身の被害は、暴行を受けて負傷した事例が1件あった。
|
(3) |
発生海域は、例年に引き続き、インドネシアを中心に東南アジア海域で12件が発生。全体の7割以上を占めた。
|
(4) |
被害船の中に日本籍船はなし。日本人が乗船していた船舶は2隻のみ。これらの船舶では見張りの強化や巡回監視等の措置をとっていたが、侵入されたもの。
|
|