[主な事件の概要] |
(1) |
2007年9月22日、パーム油を積載したインドネシア籍プロダクトタンカー“Kraton”号がCilacapへ向けPalembang出港後、武装した海賊にハイジャックされた。同船は航路からはずれ、マレーシア/シンガポール方面へ進路を変更させられた。同船の船主がこの件をIMB
Piracy Reporting Centre (PRC) に報告し、PRCが各国関係機関に捜索を要請した。2日後の9月24日、インドネシア海軍が
Tanjun Ayamの南で同船を発見。ただちに14人の海賊全員を取り調べのため抑留した。乗組員は全員無事であった。
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(2) |
2007年10月28日、パナマ籍(運航会社:日本)のケミカルタンカー
“Golden Nori”号がアデン湾を航行中にソマリアの武装海賊にハイジャックされた。同船は遭難警報を発報し、これを受信したIMB PRCは周辺海域の合同艦隊へ救助を要請したが、同船を捕獲するには至らなかった。海賊は乗組員の解放と引き換えに身代金を要求し、応じない場合は人質を殺害すると脅迫してきた。1ヵ月半に及ぶ交渉の末、12月12日に船舶、乗組員ともに解放された。この為に海賊側に身代金が支払われたものと見られている。後日、ソマリアPuntland地方の自治警察が同船のハイジャックに関わった海賊のうち2名を逮捕したと伝えている。
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(3) |
2007年11月28日、マーシャル諸島籍のプロダクトタンカー“Athlos”号
がナイジェリア のLagos Roadsで錨泊中に武装した海賊に襲撃された。軍服を着用した12人の海賊は、軍用ボートで同船に近づき、内9人が乗り込んできた。船長は海賊のボートに乗り移るように強制されたが、これを拒み、船の居住区域へ逃げ込んだ。この時発砲があったが、船長に怪我は無かった。海賊は居住区域で物色や略奪を行なう一方、二等航海士、甲板手および司厨員の3人を人質に取った。90分後、現金およびタバコと引き換えに人質を解放し去っていった。翌日、船長に対し昨夜の海賊から、次に入港するHarcourt港(ナイジェリア)で再び同船を襲撃するという脅しの電話があった。
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