資料8-2-3-3

平成191110

海事振興連盟

海事振興連盟 長崎決議

 

ここ長崎は、対馬、壱岐、五島列島など数多くの島々から成り、古くから外交や貿易の玄関口としての役割を果たし、また、造船業、離島での生活に欠くことのできない数多くの離島航路事業など海事関連産業が集積する海事都市でもある。

本日、海事振興連盟 長崎タウンミーティングを開催し、地域海事関連産業振興のために「造船業界の技能・技術の伝承」、「離島航路の振興」、「内航海運および外航海運業の現状と課題」について議論した。

 

当連盟としては、これらの議論を踏まえ、地域海事関連産業の振興を図るために、

@   造船関係においては、団塊の世代の退職に伴う2007年問題が深刻であり、このため中堅・若手社員を中心とした人材確保と技能・技術の伝承

A   離島航路については、燃料費の高騰に伴うコスト増への対応、離島住民のライフラインの維持

B   内航海運については、船員不足に対応した人材の確保・育成の推進、内航船の代替建造促進、内航海運暫定措置事業の円滑かつ着実な実施等

C   外航海運については、海事各産業への波及効果も大きいことから、外航海運業の国際競争条件の均衡化を図ることに加え、日本籍船・日本人船員の計画的増加を図るためのトン数標準税制の実現

といった施策の推進が、極めて重要な課題であることを認識し、関係者一体となって、その実現に向けた支援に取り組んでいく。

 

また、海事関連産業の振興及び、それによる人材の確保のためには、海事活動とこれを支える海事産業の重要性を国民に訴え、世代を問わず広く国民が海に親しむ機会を増加させることが重要であり、それを促進する具体的な広報活動を強化する必要がある。

同時に、自然と歴史文化に恵まれた長崎県における観光と旅客船事業を振興することにより、国民に海の楽しさを提供するとともに、海岸線が都道府県で最も長く、風光明媚な長崎県をアピールし、新規観光需要の開拓による地域経済の振興をはかることも肝要である。

 

当連盟としては、このような活動に対し必要な協力を惜しまない。

 

以上、決議する。