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海運雑学ゼミナール
011 全長150メートル以上の船は、どんな大波でも揺れない?
 フェリーや近海航路の船で船酔いに苦しんだ経験をもつ人は多い。海に波はつきもの。その波の上を走れば、当然船は揺れるはず。ところがほとんど揺れない船もある。
 船の揺れ方は、左右への揺れ(ローリング)と船首、船尾が上下する縦揺れ(ピッチング)の2種類に大別されるが、全長150メートルを越す船では、どんなにうねりの大きい時でもピッチングは起こらない。なぜかというと大洋でのうねりの最大波長が150メートルを越す大型船なら、その全長のなかにうねりを吸収してしまえるからだ。
 一方ローリングは、いくら大型の船といえども避けられないが、こちらはフィン・スタビライザーという海面下で横に張り出した翼をコンピュータ制御で揺れに応じて動かす装置を用いることで、かなりの程度まで押えられる。このフィン・スタビライザーは、日本人によって発明されたもので、最新の旅客船やフェリーにはほとんど装備されている。
 全長150メートル以上、フィン・スタビライザー付きの船に乗る限り、船酔いに悩まされることはまずないというわけである。
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