日本船主協会

トップページ海運雑学ゼミナール

海運雑学ゼミナール
015 原油タンカー:
VLCC約3.6隻分の原油で東京ドームがいっぱいに
 日本はアメリカ、旧ソ連、中国に次いで世界で4番目のエネルギー消費大国(2001年)。ところが日本で自給できるエネルギーは、原子力、水力などで全消費量の20%にも満たない。残る80%以上を海外に依存している。なかでも、エネルギー供給全体の50%近くを占める原油の輸入量はおよそ2億5000万キロリットルに達し、その多くを中東地域に依存している。この膨大な原油を中心となって運んでいるのがVLCCと呼ばれる巨大タンカーだ。
 代表的な30万重量トンクラスのVLCCの場合、長さは約330メートルで東京タワーや12両編成の東海道新幹線に匹敵し、甲板の面積は後楽園球場の1.5倍もある。また一度に運ぶ原油の量は約34万キロリットルで、日本の1日の消費量の半分にあたり、VLCC約3.6隻分の原油で東京ドームがいっぱいになる。
 このVLCCに換算して、およそ740隻分の原油が年間を通じて中東地域を中心とする世界の産油国から日本へ向かって運ばれてきているわけで、その安全・確実な輸送が、日本の経済や暮らしにとって死活を制するほど重要なものであることはいうまでもない。
 政治的に不安定なペルシャ湾から水深の浅いマラッカ海峡を抜けて日本に至る地球約4分の1周の海の道を、原油を満載した巨大なVLCCたちが今日も休むことなく走り続けている。
VLCC
(28万重量トンのVLCC)
前のページへ海運雑学ゼミナールタイトル一覧へ次のページへ