日本船主協会

トップページ海運雑学ゼミナール

海運雑学ゼミナール
021 原油タンカー:
1隻分の原油から精製されるガソリンで地球を2万周以上
 タンカーで日本に運ばれた原油は、国内で精製され、ガソリンや灯油、軽油などの石油製品として市場に供給される。ではタンカー1隻分の原油からこれらの製品がどれだけできるのだろうか。
 ガソリンを例にとってみよう。日本に輸入される原油全体でのガソリンの得率(一定の原油から蒸留される各留分の比率)は23.0%(2000年度、以下同じ)。これを34万キロリットルの原油を積むVLCC(30万重量トンクラス)に当てはめると、1隻分から7万8,200キロリットルのガソリンが精製される。このガソリンで燃費がリッター当たり14キロメートルの車を走らせると10億1,000万キロメートル走れ、何と地球を2万5000周以上してしまう。またジェット燃料では、得率は、4.9%だから34万キロリットルの原油から精製される量は16,660キロリットル。ジャンボジェットの東京・大阪間の往復の燃料消費量は23キロリットルだから、東京・大阪間を720往復できることになる。
 このほか同量の原油からナフサ、灯油、軽油、重油などが精製されるが、年間を通じて、このVLCCおよそ740隻分もの原油を日本は消費しているわけで、そのほとんどを輸入に頼る日本にとって、タンカーの果たす役割の大きさは計りしれない。
VLCC
環境に配慮したダブルハルタンカー(二重構造)
前のページへ海運雑学ゼミナールタイトル一覧へ次のページへ