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海運雑学ゼミナール
031 LNG船の燃料は気化した積荷のLNG
 最近、電力用や都市ガス用などの分野でクリーンエネルギーとして注目されているのがLNG(液化天然ガス)。LNG船はこのLNGを専門に輸送する船だ。優れた断熱構造をもつ巨大なタンクを4〜5個持ち、その中にマイナス162℃という超低温で液化されて天然ガスを積み、インドネシア、マレーシア、オーストラリア、ブルネイなどの遠い産地からはるばる海を越えて運んでくる。
 しかしその断熱構造がいかに優れているとはいえ、長い航海中の温度上昇によって貨物の一部が気化してしまうのは防げない。こうした気化したガスのことをボイルオフガスというが、可燃性のこのガスを大気中に放出するのはもったいない。
 そこで考えられたのが、これを燃料として使う方法だ。このためLNG船のエンジンはタービンエンジンとなっており、ボイルオフガスと燃料油の両方をボイラーで混焼できるよう設計されている。
 LNGは、いまや原油に次ぐ重要なエネルギー資源の一つ。それを一滴のムダなく活用しながら運ぶLNG船は、まさに資源の有効利用のお手本のような存在といえよう。
LNG
LNG(液化天然ガス)の安定輸送を支えるLNG船
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