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海運雑学ゼミナール
032 両舷にともる赤と緑のランプで夜間航行の安全確認
 飛行機は、夜になると翼の左右の端に赤と緑のランプを点灯させて飛ぶ。夜空を飛ぶ飛行機を見上げたことのある人ならご存じのはずだ。
 飛行機の交通ルールは、交通機関としての先輩である船からとられており、どちらも右側通行が原則だ。したがって船も夜間の航行では同じように、左舷に赤ランプ、右舷に緑ランプを点灯する。
 これらのランプを舷灯といい、前方と斜め後方(正横後22度30分)の間しかみえないようになっている。だから夜間に船がすれ違うとき、相手の船体がまったく見えなくても、赤のランプだけが見えれば、お互い右側通行のルールを守っていることが確認できるというわけだ。
 もし赤と緑の両方がみえれば、お互いがほぼ真向かいに航行していることになり、衝突の危険がある。こういう場合は、お互いが右に進路を変えて衝突を避けるのがルールだ。
 このほか前部と後部のマストや船尾に船の大きさや、前後方向を示す白灯をつけることも夜間の安全航行には不可欠なルールだ。
 レーダーや自動航法装置など最近の船に満載されたさまざまなハイテク設備と比べれば原始的ともいえる方式だが、最終的に安全を守るのはやはり人間。こうしたシンプルな昔ながらの方法が安全航海に果たす役割は計りしれない。
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