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海運雑学ゼミナール
045 海運会社が運行する大陸横断鉄道
 1両が約85メートルという超ロングサイズの車両に40フィートコンテナを縦に5個ずつ上下2段積みし、それをさらに15両から25両連結、1列車の総延長は1.5キロから2.5キロにおよぶという長大な大陸横断列車が、ダブルスタックトレインだ。
 一度コンテナに貨物を詰め込んでしまえば、あとは船、自動車、鉄道、飛行機と、さまざまな輸送手段の間を自在に接続できる点が、コンテナ輸送の最大の特色。これを生かし、従来個別に提供されていた海、陸、空の輸送手段を、船会社が一貫して提供することを可能にした「国際複合一貫輸送」の実現は、コンテナリゼーションの最大の成果だ。
 その花形選手の一つがこのダブルスタックトレイン。コンテナ船によって日本からシアトルやロサンゼルスなど米国西海岸の都市まで運ばれたコンテナを、1列車に150〜250個積み込んで、シカゴ、ニューヨークなど内陸部や大西洋岸の都市まで、運転手の交替以外は、ほぼノンストップ。約6日間で運んでしまう。
 現在、日本の定期船会社が、米国内で、このダブルスタックトレインの直接運行を手掛けており、従来のパナマ運河経由のルートと比べ、輸送時間を大幅に短縮。さらに専用ダイヤによる直接運行のため、運行スケジュールもきわめて正確なものとなり、国際化時代の物流の合理化に大きく貢献している。
 「ポート・ツー・ポート」から「ドア・ツー・ドア」へ。より効率的で、きめ細かな、21世紀の物流への夢を乗せ、ダブルスタックトレインは、今日も北米大陸の原野を、全速で駆け抜けて行く。
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