日本船主協会

トップページ海運雑学ゼミナール

海運雑学ゼミナール
070 タイタニック号遭難が残した海の国際安全条約「SOLAS」
 1912年、当事の最新鋭客船タイタニック号(総トン数46,328トン)が処女航海中の北大西洋で氷山と衝突、沈没して1,490名の尊い人命が失われた。この事件を契機に、海上での人命の安全を図るための技術基準を定める必要性が叫ばれ、生まれたのが「SOLAS条約(海上における人命の安全のための国際条約)」。
 最初の条約がロンドンで採択されたのが1914年で、その後1929年、1948年、 1960年に新たなSOLAS条約が採択された。現在の1974年SOLAS条約は1980年に発効し、船舶の安全性を強化するために何度となく改正を重ねている。
 その内容は、国が船舶の安全性について検査を行うことの義務づけに始まり、 船舶の構造や、防火、救命設備、無線設備や航行の安全に関する規定など、海上での安全にかかわるほとんどの事項が盛りこまれており、まさに船の安全運航に関するバイブル。
 タイタニック号の短い生涯が残した歴史的な遺産は、今も船舶の安全に欠くことのできない重要な役割を果たし続けている。
前のページへ海運雑学ゼミナールタイトル一覧へ次のページへ