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海運雑学ゼミナール
071 時代とともに変遷する「七つの海」の数え方
 「七つの海」とは、現在は、北太平洋、南太平洋、北大西洋、南大西洋、インド洋、北極海、南極海のことをさすのが一般的だが、こうした数え方に落ち着いたのは19世紀末以降のこと。それ以前には、北海やバルト海、地中海、紅海などが入った、時代や国によって異なる七つの海のバリエーションがあったようだ。
 そもそも「七」は古くから神聖な数と考えられていて、「すべて」をさす意味に使われることが多かった。つまり「七つの海」とは「世界中のすべての海」という意味で、さまざまな「七つの海」は、それぞれの時代や国の人々にとっての「すべての海」だったわけだ。
 現在の数え方にも、太平洋と大西洋を、わざわざ南北に分けるなど、数字をなんとか「七」に合わせるための無理を感じる部分もある。たしかに「五つの海」では、どこか様にならない。あくまで「七」にこだわる船乗りのロマンチシズムは、いつの時代も変わらないようだ。
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