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海運雑学ゼミナール
077 船のエンジンは丈夫で長持ち
 船の心臓ともいえるエンジンの寿命はどれくらいだろうか。
 大型外航船のエンジンは、原子力を利用するものなど特殊なものを除けば、蒸気でエンジンを動かす蒸気タービンと、重油を燃料とする一般的なディーゼルエンジンの2種類。これらのエンジンの運転時間は、稼働率の高い船舶の場合、年間約8000時間にもなる。このように運転時間が長いのは、船が1日24時間休まずに世界を駆け回っているからだ。船の寿命は一般的にみて15年から20年。とすると一生の間にエンジンも10万時間以上動きつづけていることになる。自動車の場合、10万キロメートルの走行がエンジン取り替え時期の一つの目安となっているが、これだと平均時速40キロメートルで走ったとして2500時間にしかならず、船のエンジンの1年分のさらに3分の1でしかない。
 船のエンジンをこのように長持ちさせることができるのは、ドックに入っての定期的な検査や整備のほか機関士による日常的な保守点検があるからだ。
 最近は人間も健康管理のために「人間ドック」に入るようになったが、「ドック入り」はもともと船の専売特許。人間も船のように健康管理すれば、大いに長生きできるというわけである。
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