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海運雑学ゼミナール
081 チップ輸送は日本海運の独壇場
 新聞、雑誌、書籍、ポスターなど文化の分野から、包装紙や段ボール、ティッシュペーパーなど暮らしの分野まで、紙は私たちにとってなくてはならない重要物資だ。
 その原料となる木材チップは、マッチ箱の半分くらいのサイズに切り刻まれた木片で、現地の工場で原木を大型のシュレッダーでカットしたもの。木材の状態で運ぶよりも、この方がはるかに輸送効率が高いため、わが国に輸入される製紙用木材のほとんどが、チップとして輸入されている。
 ところで、世界で活躍している数多くのチップ船の殆どが日本の海運会社によって運航されている。現在、外国の会社が運航しているものも、ほとんどが、かつては日本の会社に所属していたもので、チップ輸送は、まさに日本海運の独壇場といったところ。これは世界のチップの海上輸送の70%以上が日本向けのためだ。  米国に次いで世界第2位の紙類生産高を誇る日本は、その原料の多くは海外に依存せざるをえない。紙のない生活などもはや考えられない現代社会に生きる私たち。その暮らしを支えて、チップ専用船は、今日も世界の海で活躍している。
チップ専用船
▲タスマニアで積み荷役中のチップ専用船
チップ
▲細かく切り刻まれたチップ
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