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海運雑学ゼミナール
084 日本海運の信頼性を支える外航船舶職員の優秀な海技
  船舶の乗組員は、職員(オフィサー)と部員(クルー)の2種類に分けられる。 職員とは、船長や機関長、航海士、機関士などを指し、部員を指揮して船を運航する人たち。部員は、職員の指揮のもとに甲板部、機関部などでさまざまな仕事をする人たちだ。
 日本では「船舶職員法」によって船舶職員の資格が定められており、これにもとづく海技従事者国家試験の合格者だけが職員として船に乗り組むことができる。
 例えば、5,000総トン以上、機関出力6,000キロワット以上の貨物船で遠洋区域を航行する船の場合、船長と機関長は一級海技士、一等航海士と一等機関士は二級海技士、二等・三等航海士および二等・三等機関士は三級海技士という海技資格が必要だ。
 こうした資格取得の最短コースは、各地の商船高等専門学校と商船大学。ここを卒業して、まず三等航海士や三等機関士になり、経験を積んで、さらに上級の資格を取得すれば、船長、機関長といった最上級オフィサーになれる。
 最新のテクノロジーを生かした高い安全性と信頼性は、日本海運が世界に誇るべきもののひとつだが、それは単にハード面の進歩だけでできたことではない。それを使うためのソフト、つまり世界でもトップレベルにある日本人船員の優れた海技があったからこそ実現できたもの。
 近年、わが国の商船隊にも、多くの外国人船員が配乗されるようになったが、最新技術を駆使した船舶の運航を中心となって行うと同時に、外国人船員の指導をも担当する基幹船員として、優秀な海技をもつ日本人職員の果たす役割は、さらに重要なものになろうとしている。

船員
(日本商船隊の活動に不可欠な存在となった外国人船員)
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