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海運雑学ゼミナール
096 二酸化炭素を吸収し地球温暖化を防ぐ海の大切な役割
 最近、世界的に注目を集めている二酸化炭素濃度増大による地球温暖化問題。石油をはじめとする化石燃料の大量消費や熱帯雨林の破壊が、その原因に挙げられているが、その一方で、二酸化炭素を吸収し、地球温暖化にブレーキの役割を果たす海の役割にも関心が集まっている。
 そもそも地球ができて間もない時代の大気は、ほとんどが二酸化炭素で占められていた。その後、海ができ、プランクトンやサンゴなど炭酸ガスを吸収する生物が誕生し、さらに地上に植物が繁茂するようになって、大気中の二酸化炭素量は減少し、現在の大気が生まれた。
 これらの中でも炭酸カルシウムの骨格をつくって成長するサンゴの二酸化炭素吸収力は高く、世界のサンゴ礁が固定している二酸化炭素の量は、大気中の量の2倍と言われている。
 地球上の二酸化炭素の90%を固定している石灰岩にしても、その多くはサンゴなど海洋生物の死骸が堆積してできたものだ。さらに海中の植物性プランクトンも、二酸化炭素の吸収という点では大きな役割を果たしている。
 こうして、海は、地球上の二酸化炭素の大部分を吸収・固定化している。豊かな海の自然を大切に守り育てることは、地球環境を守る上でもきわめて重要なことなのである。
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