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海運雑学ゼミナール
097 「キャプテン」と「マスター」-船長を意味する二つの言葉
 「船長」を意味する英語というと、一般の人は、まず「キャプテン」をあげるだろう。ところが、海運の世界では、同じ意味の言葉として「マスター」があり、積み荷関係の書類などには、こちらがよく登場する。
 このキャプテンとマスター、現在は、まったく同義に扱われているが、中世から近世にかけては、使い方に区別があった。
 キャプテンのもともとの意味は「軍団長」といったもので、主に軍船または軍に徴用された商船の船長を意味し、一方のマスターは、商船の船長で、多くの場合、その船の持ち分の一部を保有し、自ら船員を指揮して海上貿易に携わるものを言ったようだ。
 同じように航海士を指す言葉として「オフィサー」のほかに「メイト」がある。メイトとはmaster's mateの略で、いわば船長の女房役といったところ。現在でも、一等航海士(チーフ・オフィサー)をチーフ・メイトと呼ぶし、チーフ・メイトが発行する積み荷の受領書は「メイト・レシート」と呼ばれている。
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