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海運雑学ゼミナール
101 英国海軍の起床の合図は「足を見せろ!」
 かつて英国海軍では、「足を見せろ(Show a leg)」という号令が、起床の合図として使われたことがあった。これは、帆船時代のある時期、水兵に夫人同伴を認めたことと関係がある。
 たとえ夫人同伴でも、勤務は平常どおり。水兵は決められた起床時間には起きなければならない。ただし、女性は別だったため、女性のふりをしてしらばくれて寝ている水兵もいた。そこで上官は、寝ているのが男か女か確かめるために「足を見せろ」と怒鳴って回ったわけだ。
 公認されて乗船している夫人は、支給されたストッキングをはくことに決められていた。だから、ハンモックから突きだされた足がむくつけき毛脛なら男、ストッキングをはいたふくよかな足なら女と簡単に判別できたわけである。
 海軍の軍艦と言えば、女人禁制、男の世界といったイメージが強いが、こんなオツな計らいが通用した時代もあったのである。ただし、それが水兵たちの戦意にどのように影響したかは定かではない。
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