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海運雑学ゼミナール
103 海の上にも国道がある!?
 国道は、全国の主要都市、港湾、観光地などを結ぶ幹線道路で、道路法によって路線が決定・管理される。高速自動車国道と一般国道があるが、通常国道といえば後者を指す。ところで海の上にも国道があるのをご存じだろうか。
 じつは「国道何号線」というのは、A地点からB地点を経てC地点までというように、定められた路線に対して与えられた名称で、実際の道路そのものを指すわけではない。したがってその路線が海峡などをまたいでいれば、その部分も国道ということになり、道路としては存在しない架空の国道が海の上にできることになる。
 青森県の大間町と北海道の函館市を結ぶ海上にある国道279号線、佐渡海峡を隔て新潟市と両津市を結び、さらに佐渡小木津町を経て上越市に至る国道350号線、兵庫県明石市と淡路島を結ぶ国道28号線などが、その代表例だ。
 いずれも実際の人や車の往来は、フェリーなどの海上交通機関によって行われているが、それらの船の通るコースは、あくまで「航路」であり、「国道」とは呼ばない。海の上の国道は、名前だけあって姿も形もない、まったく理論上の道路なのである。
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