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海運雑学ゼミナール
139 「島」の定義と「水面」の定義
 島国である日本には、周囲0.1キロメートル以上の島が6,852ある。これより小さなものまで入れると、もはや数え切れないといっていいほどのものになるだろう。
 ところで「島」の定義だが、広辞苑によれば「四面水に囲まれた小陸地」ということになる。これをより厳密に定義しているのが「国連海洋法条約第121条」で、「自然に形成された陸地であって、水に囲まれた高潮時においても水面上にあるもの」とされている。
 海図に記載される島は、この定義に基づいており、また海図には、島とはみなされない潮汐の干満によって水面上に時々顔を出す岩(干出岩)、水面すれすれの岩(洗岩)、いつも水面下に没している岩(暗岩)の3種類も記載されている。
 ところで定義ついでにいえば、この場合の「水面」も、じつは厳密な定義づけがなされている。まず海図で海岸線を決めるのに用いられるのが「略最高高潮面(ほぼさいこうこうちょうめん)」。これは、その場所の年間を通しての満潮を観察した結果、もうこれ以上海水が上がってこないであろうと考えられる海面の高さを指す。
 逆に、その場所の年間を通しての干潮を観察した結果、もうこれ以上海水が引かないと考えられる海面の高さを示すのが「略最低低潮面(ほぼさいていていちょうめん)」。こちらは領海を決めるときの基準となっている。
 こうした重要な基準を決める潮の干満を観測するため、日本全国の海岸に、験潮所が設置されている。
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