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海運雑学ゼミナール
174 「船舶国籍証書」は人間のパスポートに当たる船の身分証明書
 船にも、人間と同様に国籍や戸籍がある。人間の戸籍に相当するのが船籍で、どの船も、世界のどこかの港に船籍をもち、その港を管轄する管海官庁(日本の場合は各地の運輸局)が管理する船舶原簿に登録されている。船籍登録された船に対しては、その港が属する国の法律が適用されるため、例えばリベリア船籍の船を日本の船会社が用船して運航している場合でも、その船にはリベリアの法律が適用され、船尾にはリベリアの国旗が掲げられることになる。
 船籍の表示は、通常、船尾に船名とともに記されているが、ここに表示されるのは国名ではなく船籍が置かれている港(船籍港)の名称だ。例えばリベリア船籍の船の多くは代表的港湾で首都でもあるモンロビアであり、日本籍の船なら、東京、神戸などで、これがいわゆる母港だ。
 また船舶原簿に登録された船には「船舶国籍証書」と呼ばれる証書が交付される。ここには船名とともに船の種類や進水年月日、総トン数、大きさ、主機関の種類や数などの要目が詳細に記載され、さらに「上記の事項はいずれも正確であり、本船は日本国の国籍を有することを証明する」(日本の場合)との文言が附される。
 外航船が入港する場合、税関に必ずこの書類を提示することが義務づけられており、人間でいえばパスポートに当たる重要書類だ。
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