日本船主協会

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海運雑学ゼミナール
186 船の安全性をランク付ける中立機関「船級協会」
 保険業者が、船舶や積荷に対する保険(海上保険)を引き受ける際、その船の構造や設備、安全性がはっきり把握できないと、担保する危険の程度がわからず、保険料率の算定ができない。また船舶を用船したり売買するときにも、やはり取引条件を決定する上で、こうした正確な情報が不可欠だ。
 しかし保険契約や用船契約を行うたびに船の構造や設備を検査し、安全性のレベルを確認するのは不可能といえる。
 そこで世界の主要海運国では、中立的な立場で船舶を検査し等級付けを行うために船級協会(Classification Society)を組織し、船体や機関その他の設備に関する基準を定め、基準に合致した船舶に対して船級と呼ばれるランクを与え、船名を登録船名録に掲載している。
 海上保険業者や海運、貿易関係の業者は、この船名録を調べれば、容易にその船の安全性や信頼性を知ることができ、保険や用船などの業務がより円滑に行えるというわけである。
 また、現在では、各国の主管庁(旗国)の代行機関として国際条約に基づく様々な船舶検査を行っている。
 こうした船級協会の草分けともいえるのが、英国のロイド船級協会で、その創設は1760年に遡る。日本では、1899年に設立された日本海事協会(NK)が、船級協会としての業務を行っている。いずれも海運の長い歴史を感じさせる伝統ある組織である。
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