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海運雑学ゼミナール

191 日本は世界一の旅客船大国

 国内での旅客輸送といえば、主流は、自動車や鉄道、飛行機だが、6,800を超す島々で構成される日本の国土を結ぶ重要な交通機関として忘れてならないのが船だ。
 法律的な定義では、旅客定員13名以上の船はすべて旅客船ということになるが、実際、その種類は極めて多い。
 自動車社会の成立とともに、戦後、発展したフェリーは、現在、飽和状態に近い陸上交通網のバイパスとして、日本の交通体系の中で極めて重要な役割を果たしている。
 またフェリーの就航が難しい航路で活躍する一般旅客船や、水中翼船のような高速旅客船、島民の生活の足としての離島航路が、わが国の交通体系の中で果たす役割は極めて大きい。
 一方、湾内や河川などで活躍するレストランシップや屋形船、観光地の遊覧船なども、余暇時代の新しいレジャー分野として注目を集める存在だ。
 こうしたさまざまな旅客船を合わせた国内での旅客輸送人員は、約1億6,000万人。旅客輸送人キロベースでみると60億人キロ以上に達する。
 そして、これはあまり知られていないことだが、わが国は旅客船の隻数で世界の約15%、総トン数で約10%を占める世界一の旅客船保有国なのである。
 最近は、豪華な外航クルーズ船がわが国でも相次いで就航し人気を集めているが、その一方で、こうしたさまざまな旅客船が、今日も人々の暮らしの中で活動し続けている。船は、日本人の生活にとって、やはりなくてはならない重要な交通機関なのである。
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