日本船主協会

トップページ海運雑学ゼミナール

海運雑学ゼミナール

200 国際信号旗は船舶同士の重要な通信手段

 電波を始め、光、音など、船ではさまざまな信号が通信手段として用いられるが、旗による信号(旗旒信号)も重要な通信手段のひとつ。他船や陸上とのコミュニケーションに使われる国際信号旗は1858年に英国で制定された国際通信書によって世界的に統一されている。
 そこでは、26種のアルファベット文字旗と10種の数字旗、3種の代表旗、1種の回答旗の合計40旗が国際信号旗として規定され、その1枚から4枚までの組み合わせに一定の意味がもたせてある。例えばB旗は「危険物を荷役中、または輸送中」であることを意味し、緊急、重要もしくは最も頻繁に用いられる通信には、このような1字信号が用いられる。
 2字信号は、一般的な通信に用いられるもので、例えばU旗とW旗の組み合わせは(I wish you a pleasant vayage. ご安航を祈る)を意味し、ほとんどの日常的な通信が、こうした2文字の信号で可能だ。また3字信号でM旗で始まるものは医療関係の通信に用いられる。
 特殊な例が、祝意を表すのに使われる満船飾。この場合、国際信号旗を船首からフォアマスト、メインマストを経て船尾まで無作為に組み合わせて掲げる。もちろん信号としての意味はなく、解読することは不可能だ。
 電波による通信技術が発達した現在でも、こうした原始的ともみえる通信手段が健在なのは意外だが、例えば、昼間に付近にいる全ての他船に自船の状態などを知らせる場合などには、もっとも便利な通信方法のひとつなのである。
前のページへ海運雑学ゼミナールタイトル一覧へ次のページへ