日本船主協会

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A:海洋環境 6.船舶についての有害な防汚方法の管理に関する国際条約

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(2)経緯

 TBT(トリブチルティン)等を含む有機スズ系船底防汚塗料は海水に溶出した後、魚貝類の体内に蓄積されると環境ホルモンとして生殖機能に悪影響を及ぼすことが指摘されている。わが国は、TBT塗料が海洋生物へ与える悪影響に注目し、1992年から国内造船所でのTBT 塗料の完全使用自粛、1997年から国内塗料工場での製造中止等、TBT船底防汚塗料に係る規制を自主的に推進してきた。
 このような背景のもと1996年7月に開催されたIMO第38回海洋環境保護委員会(MEPC)において、わが国はオランダおよび北欧諸国とともにTBT塗料の使用についての世界的規制を提案し、1999年11月のIMO第21回総会において、「TBT 塗料を2003年1月1目以降新たに塗布することを禁止し、2008年1月1日以降船舶に塗布されていることを禁止(船体への存在の禁止)するための世界的な法的拘束力のある枠組み(条約)を策定する」旨の総会決議(A.895(21))の採択に積極的に対応してきた。
 この結果、「船舶についての有害な防汚方法の管理に関する国際条約(International Convention on the Control of Harmful Anti-fouling Systems on Ships)」に関する外交会議が開催され、2001年10月5日にTBT 船舶用塗料等の規制のための新条約が採択された。
 この条約は、船舶用塗料等による海洋環境および人への悪影響を減少させることを目的とし、TBT 塗料の新たな塗布を2003年1月1日以降禁止すること、2008年1月1日以降はすでに船体に塗布されたTBT 塗料を完全に除去するか、または海水に溶出しないよう塗膜を施すことが義務付けられている。25ヶ国以上の批准、かつ合計船腹量が世界の25%を超えてから12ヶ月後に発効する。