日本船主協会

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A:海洋環境 7.バラスト水の管理に関する国際条約

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(4)条約の内容と当協会の対応

4.バラスト水交換のための迂回と未交換バラスト水の排出の是非

 船舶は陸岸から200海里以上離れた、水深200m以上の海域でバラスト水交換を行うにあたり通常航路からの迂回は必要ないことが規定されているが、わが国は、船舶の円滑な運航を確保するため、陸岸から50海里以上離れた、水深200m以上の海域で交換を行う場合であっても迂回する必要がないことを規定するよう主張し、投票の結果43対9で日本の主張が受け入れられた。
 さらに、わが国は寄港国が設定する指定海域でバラスト水交換を行う場合であっても、迂回の必要がないことを主張し、迂回が必要ない場合には、未交換のバラスト水を所持したまま入港することとなるため、未交換バラスト水の処理が合わせて議論された。
 わが国は、迂回が必要ない場合、港内での未交換バラスト水の排出が認められないと、未交換バラスト水の処理方法がないことから、排出の容認を強硬に主張し、一部の賛同を得た。一方アメリカは、未交換バラスト水を港内で排出することを容認すれば条約策定の意義に反すること、また、交換のための指定海域が設定され交換は可能であるという理由で、迂回をしてでも交換を行うことを強硬に主張し、投票が行われた結果、27対17(保留9)で、指定海域で交換を行うための迂回は必要がないこと、および未交換バラスト水の港内での排出を容認することについては、条約に規定しないこととなった。