2.国土交通省わが国関係船舶における海賊被害状況調査
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国土交通省海事局外航課は、わが国外航海運事業者等に対してアンケート調査を実施し、2004年における日本関係船舶(邦船社が所有、運航、用船している外国船舶)が受けた海賊事件について取りまとめた。
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(1)被害件数 |
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2004年において、わが国関係船舶が海賊に襲われた件数は7件で、昨年の12件から減少した。被害船の船籍別内訳は、日本籍1隻、パナマ籍5隻、キプロス籍1隻となっている。また、日本人が乗船していた船舶は1隻であった([表4]ご参照)。
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表-4 |
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(2)発生海域 |
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地域別に見ると、インドネシア周辺海域を中心に、全て東南アジアで発生している。特に南シナ海での発生が顕著である。
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(3)被害状況 |
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被害事例としては、これまでは錨泊中、停泊中に小型ボートで接近し、襲撃されるケースが多かったが、2004年に発生した事案では、航海中に襲撃されるケースが増えている(7件中4件)。
また、日中に襲撃されたケース、自動小銃を乱射された事件が報告されている。
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