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海と船のQ&A part4:海運と貿易
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Q42:船の数と国籍:世界には何隻の船がある?
 総トン数100トン以上の船舶は、世界中に約88,000隻あります。この内、漁船や作業船などを除いた商船(貨物船や客船)は、約46,000隻あって、合計の総トン数は、約5億4,000万トンです。
 日本籍の商船の数は、世界全体のほぼ10%に当たる4,600隻です。そのほとんどが国内航路の船(内航(ないこう)船)で、外国航路の船(外航(がいこう)船)は、約100隻しかありませんから、総トン数の合計では、約1,300万トンで、世界全体の3%もありません。
 総トン数の多い国を見てみると、一番多いのがパナマ籍で約1億2,000万トン、続いてリベリアの約5,200万トン、バハマの3,300万トンと続いています。
 それでは、パナマやリベリアに船会社がたくさんあって、貿易が活発に行われているかというと、そうではありません。これらの国は、便宜置籍国(べんぎちせきこく)といって、税金が安いなどの理由で世界の船会社がここに船を登録しています。
 日本籍の外航船は100隻ほどですが、パナマなどからの用船(ようせん・外国などから船を借りてくること)も含めて日本の船会社が運航している外航船(「日本商船隊」といいます)は2000隻もあります。日本は、実質的に世界最大の海運国といえます。

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航海
海運と貿易
こちらもご覧ください
日本船主協会「統計データ」
海運ゼミナールより
「海に浮かぶ経済大国」を支える地球10,000周のシーロード(027)
便宜置籍の本当の狙いは節税よりも船員費対策(047)

参考文献
世界の船籍(総トン数)船籍