日本船主協会

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海と船のQ&A part4:海運と貿易
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Q45:港の役割
 四方を海に囲まれた日本には、多くの港があり、商船が利用する大きな港では食料やエネルギー、工業原料などさまざまな貨物を積んだ船が出入りしています。そのため、工業地帯のほとんどは海沿いにあり、船で工業製品を海外に輸出しやすくなっています。
 港に着いた船は、ここで貨物の積み降ろし(荷役・にやく)をします。船や貨物の種類によって港の様子や設備も違ってきます。例えば、コンテナ船が着く岸壁にはキリンの格好をしたガントリークレーンが備えられていて、コンテナの荷役を行います。石炭や鉄鉱石を運んできた船は、製鉄所や発電所の岸壁の専用の設備を使って貨物を降ろします。また、原油や石油精製品、LNGやLPGなどの液体を運んできたタンカーは、精油所や発電所の岸壁に備えられたパイプラインによって陸上のタンクに貨物を荷揚げします。さらに、客船やフェリーが着くターミナルには、乗客のための待合所や駐車場などの機能が備えられています。
 港は、こうした荷役以外にも、船に必要な燃料や備品、乗組員の食料や水などを積み込む場としても重要な役割を果たしています。

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海運と貿易
参考文献
空から見た大井コンテナターミナル港の航空写真