3・4 アジア船主フォーラム

 

341 アジア船主フォーラム総会

17回アジア船主フォーラム(ASF)総会が、200863日に中国船主協会の主催により中国・ボアオ(海南島)で開催された。同総会には、アジア7地域、12船協(日本、韓国、中国、台湾、香港、ASEAN(インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム)、豪州)から132名の代表が出席。当協会からは前川会長をはじめ14名の代表が参加した。【資料3-4-1-1

ASFは、1992年に第1回会合を当協会主催で開催して以来、メンバー国/地域の船主協会が北から南の順で議長を持ち回りしながら毎年開催しており、毎年の年次総会の間に5つの常任委員会(シッピング・エコノミックス・レビュー、シップ・リサイクル、船員、航行安全および環境、保険・法務)が夫々の中間会合を開催している。5“S”委員会の構成および各委員会への当協会代表は【資料3-4-1-2】のとおりである。

ボアオ総会では、各委員会の個別会合に続き、本会合で各委員会から活動報告が行われ、同報告を踏まえて活発な意見交換が行われた後、共同声明(【資料3-4-1-3】)を採択し終了した。第18回総会は、2009526日に台湾船主協会の主催により台南で開催される。

 

342 各委員会における検討状況

(1)シッピング・エコノミックス・レビュー委員会(SERC)中間会合

ASFシッピング・エコノミックス・レビュー委員会(Shipping Economics Review CommitteeSERC)は、その中間会合を以下のとおり開催し、当協会企画部がその事務局として活動した。

 

21回中間会合(20081210 東京)

同会合では、ASFメンバー船協から6カ国/地域の代表22名が参加、当協会の芦田副会長が委員長として議長を務め、太平洋およびアジア域内コンテナ航路の需給見通し、ドライバルク/タンカーの市況動向のほか、独占禁止法適用除外問題等について、率直かつ活発な意見交換を行った後、了解事項を採択した。出席者および了解事項は、夫々【資料3-4-2-1】および【資料3-4-2-2】のとおり。

 

343 ASF会長会議

17ASFボアオ総会の前日の200862日に、ASFメンバー船協会長で構成する「会長会議」の第3回会合が開催され、初代ASF事務局長(中国のWang Cheng氏(COSCO))の実績評価等が行われた。(出席者は資料3-4-3-1

ASF常設事務局については、20075月の第16回釜山総会において、同事務局をシンガポールに設置することが合意されるとともに、同事務局を監督するための組織として「会長会議」が立ち上げられた。第16回総会と同日に開催された第1回会長会議において、20076月末までにASFメンバー船協から同事務局長の推薦を受け付け、第2回会長会議で同事務局長を選任することが確認された。その後、同年7月に開催された第2回会長会議で、初代ASF事務局長としてWang氏が選任され、事務局設立後一定の試用期間を経て、第3回会長会議で同事務局長の業務評価を行うこととされた。

3回会長会議においては、ASF常設事務局が業務を開始した200710月からの同事務局長の業務評価が行われ、Wang氏の試用期間を解くことが確認されるとともに、今後のASFの活動として、ASF会則の作成およびIMOにおけるNGOステータス取得について、その実現性について検討を進めることが合意された。

4回会長会議(200810月シンガポールで開催)においては、@ 20095月の第18回台南総会においてインド船主協会のASF加盟を正式承認する、A IMONGOステータスについては長期的視野で検討を進める、B ASF定款についてはASF事務局が円滑な実務を行っていく上で必要最低限の定款を作成する、C ASF事務局費用について第5回会長会議から検討を進めること等が合意された。(出席者は【資料3-4-3-2】)