日本船主協会

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海と船のQ&A part2:船
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Q23:船の数と国籍:世界には何隻の船がある?
 総トン数100トン以上の船舶は、世界中に約116,000隻あります。この内、漁船や作業船などを除いた商船(貨物船や客船)は、約58,000隻あって、合計の総トン数は、約12億2千万トンです。
 日本籍の商船の数は、5,300隻です。そのほとんどが国内航路の船(内航(ないこう)船)で、外国航路の船(外航(がいこう)船)は、約260隻しかありませんから、総トン数の合計では、約3,200万トンで、世界全体の2%もありません。
 総トン数の多い国を見てみると、一番多いのがパナマ籍で約2億1,500万トン、続いてマーシャル諸島の約1億4,600万トン、リベリアの1億4,400万トンと続いています。
 しかし、パナマやマーシャル諸島に船会社がたくさんあって、貿易が活発に行われているかというと、そうではありません。これらの国は、便宜置籍国(べんぎちせきこく)といって、手続きが簡素化されているなどの理由で世界の船会社がここに船を登録しています。
 日本籍の外航船は約260隻ほどですが、、外国籍の用船(ようせん:船を借りてくること)も含めて日本の船会社が運航している外航船は約2,500隻もあります。日本は、実質的に世界最大級の海運国といえます。

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参考文献
出典:「海運統計要覧2019」