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Q42:海図(かいず):海にも地図はある? |
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船が安全に航海をするためには、船が今どこにいて、どの方角に行けばいいのかを知る必要があります。また、船が目的地に向かって航海をする途中に浅瀬や障害物があると危険ですから、さまざまな情報を表した海の地図が必要になります。これが航海用の海図で、海岸線、水深、海底の状態(砂、泥、岩など)、航路標識(灯台、ブイなど)、陸上の目標物(山の頂や高さ、煙突など)、潮流(潮の流れの向きや速さ)などが詳しく示されています。
例えば、水深は船が座礁などしないように、海面が一番下がった時の深さを示しています。また、灯台やブイは夜間でも見分けることができるように、光の色、点滅の種類や周期などが書かれています。
海図には、使用する目的によってさまざまな縮尺があります。太平洋がすっぽり入ってしまうような総図、沖合の航海用に使用する航海図、沿岸の航海用には海岸図、港湾に入港する時に使用する港泊図などがあり、日本では海上保安庁が作成しています。
航海中の情報は電子海図のディスプレイ(ENC)に表示され、船の位置情報を併せて表示することによって、障害物や水深の浅いところが近づいてきた場合には警報を出すこともできるようになっています。
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