日本船主協会

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海と船のQ&A part3:航海
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Q41:船位(せんい):船の位置はどうして知る?
 航海とは、目的地まで船を安全に効率よく航行させることで、このために最も重要なことは自分の船の位置を知ることです。
 沿岸を航行する時には、海図に示された山や岬、灯台など複数の目標物の方位や距離を測って位置を出します。海図の上にこれらの目標物が見える方位を示す線(方位線)や距離を表す線(等距離線)を引き、これらが交叉(こうさ)した点が船の位置になります。方位はコンパス(磁気コンパス、ジャイロコンパス)やレーダー、距離はレーダーなどによって知ることができます。
 目標物の無い大洋航海中は、太陽や星の高度を六分儀(ろくぶんぎ)で測り、測った時間をクロノメーター(正確な時計)で正確に知ることにより、天測歴(てんそくれき)や天測計算表と照らし合わせて船の位置を知ることができます。また、陸上の2つ以上の電波局が発信する電波を受信し、その時間差から船の位置を知る方法が第2次世界大戦中に開発されました。
 現在では、GPS(全世界的な測位システム)を利用することにより世界中どこにいても、瞬時に、しかも正確に位置を知ることができます。これは、複数の衛星からの信号がGPS受信機に届くまでの時間から衛星との距離を求めて船の位置を知るもので、自動車用のカーナビと同じです。

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