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プレスリリース

2008年3月14日
社団法人日本船主協会

ASFシップリサイクリング委員会(SRC)第11回中間会合プレスリリースについて

題記会合が3月10日、インドネシア・ジャカルタで開催され、別添のとおり共同声明が採択されましたので、お知らせ致します。同会合には当協会より山城聡 当協会解撤幹事会幹事(新日本石油タンカー 業務部副部長・企画グループマネージャー)および園田 裕一 常務理事が出席致しました。

以上

本件に関するお問合せ先 社団法人 日本船主協会 企画部

Tel:03-3264-7176 Fax:03-3262-4761 園田・小松


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10 March 2008, Jakarta

共同声明
アジア船主フォーラムシップリサイクリング委員会(SRC)第11回中間会合(ジャカルタ)にて採択

 アジア船主フォーラム・シップリサイクリング委員会(SRC)第11回中間会合が2008年3月10日にジャカルタで開催された。本会合には、ASFメンバー船協からアセアン、中国、台湾、日本および韓国の代表(19人)が出席した。出席者リストは添付のとおり。

 本委員会は、台湾船主協会が主催し、SRC委員長であるArnold Wang氏が議事を進行した。出席者は、インドネシア船主協会(INSA)がインドネシア・ジャカルタでの本会合を手配してくれたことに感謝の意を表明した。

1.SRCは、IMO海洋環境保護委員会(MEPC)で検討中のシップリサイクル条約および同条約の下で必要なガイドラインの最近の検討状況について集中的に議論を行った。安全かつ環境上適切なシップリサイクルは、シップリサイクル施設、船主、造船所、舶用業者および関係国政府といったすべての関係者が協調努力しつつ積極的に追求すべきものであることを確認した。
 船舶のシップリサイクル施設への円滑な移動を実施するためには、複雑でないシップリサイクル手続きが策定されるべきである。

2.本委員会は、有害物質インベントリ(一覧表)作成に関するガイドライン案に従い、日本政府が船舶のインベントリ作成実験を実施中であることに留意した。同実験の結果に基づいて修正されたインベントリ・ガイドライン案がMEPC58に提出されることとなる。
 SRCは、有害物質のインベントリに関する共通の様式を作成することの高い重要性を認識すると同時に、インベントリの作成には、船主がその作成にあたっての十分な情報資源と専門知識を有しないことから、船舶の建造や設備に関する専門的な知識を有する政府、船級協会、造船所、舶用業者の全面的な関与が必要であることを確認した。

3.SRCは、主としてシップリサイクル施設の管理、運営、監査および第三者認証を扱うISO30000シリーズの規格が、シップリサイクル条約とそのガイドラインの作成に関するIMOの活動と重複していることに懸念を表明した。シップリサイクル施設に関する同ISO規格は、同条約案と付属のガイドラインと同じ分野にわたっている。このため本委員会は、シップリサイクル施設やシップリサイクル国などの関係者が、基礎となる文書としてどの規格/ガイダンス/ガイドラインを参照するべきなのか混乱と疑問を持つ怖れがあるダブルスタンダードは避けるべきであるということに合意した。

4.SRCはシップリサイクル条約の今後の検討に関する作業計画に留意した。同計画では条約最終案が2008年10月開催のMEPC58に提出され、条約採択のための外交会議開催が2009年5月に予定されている。
 最後に、アジア船主は国際海運業界の主要な関係者として、より安全かつ環境上適切なシップリサイクルを船主が推進するための方策について引き続き議論していくことを確認した。

アジア船主フォーラム(ASF)
シップリサイクル委員会(SRC)第11回中間会合
2008年3月10日
インドネシア・ジャカルタ
出席者:
 委員長
----- Mr. Arnold Wang, Chairman of NACS
 ASF事務局
----- Mr Wang Chen, Secretary General of ASF
 中国船主協会(CSA)
----- Mr. Chen Zhengjie, Director of Safety & Technology Superintendent Div of COSCO Group
  Mr. Liu Xianhua, Chief of Technical Department China Shipping Industry Co., Ltd.
<アセアン船主協会連合>
 インドネシア船主協会(INSA)
----- Mr. Oentoro Surya, Chairman of INSA
  Mr. Soenarto, VC of INSA
  Mr. Sungkono Ali , Secretary General
  Mr. Maman Permana, Secretary
  Mrs. Carmelita Hartoto, Head of Partnership Foreign Affairs Division
  Mrs. Carmelita Hartoto, Head of Partnership Foreign Affairs Division
  Mr. Gunadi Widjaja, General Treasurer
 マレーシア船主協会(MASA)
----- Mr. Dato'Ir Abdul Hak Amin, MASA Vice Chairman
  Capt. Intiaz Hussein, MASA Executive Secretary
 ベトナム船主協会(VSA)
----- Mr. Tran Van Liem, Head of Ship Recycling Committee ofVSA,General Director of , Vinashin ocean Shipping Company (Vina Shin Lines)
  Mr. Do Truong Minh, VSA
 日本船主協会(JSA)
----- Mr. Akira Yamashiro, Assistant General Manager of Nippon Oil Tanker Corporation
  Mr. Yuichi Sonoda, Managing Director of JSA
 韓国船主協会(KSA)
----- Mr. Young-Moo Kim, Secretary General of KSA
台湾船主協会(NACS)
----- Mr Bob H. L. Hsu, Secretary General of NACS


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