2008年8月7日
社団法人日本船主協会

香港政府の競争法提案書に対する当協会コメント提出について

香港では、現在までのところ競争法が制定されておりませんが、同政府が06年11月に同法制定の要否などについて関係者から意見を募集したところ、競争法の導入を支持する意見が多数寄せられました。
　これを踏まえ、同政府商務・経済発展局(Commerce and Economic Development Bureau)は、競争法策定作業を進めておりますが、08年5月には同法に関する提案書を公表し、8月5日を期限に関係者のコメントを求めました。
　同提案書では、競争制限を目的とする協定／協調行為及び市場支配力の濫用などを競争法違反行為とする一方、協定等が経済的利益をもたらし、それが反競争的行為による危害を上回るものであれば、競争委員会は包括適用除外を認めうるとの政府見解を示しておりますが、船社間協定に対する具体的な適用除外制度は盛り込まれておりません。
　このため、当協会は、ICS(国際海運会議所)や香港船主協会などと連携し、8月4日、日本・米国・シンガポール等と同様、香港においても船社間協定に対する競争法適用除外措置の制定を求めるコメントを香港政府に提出いたしましたので、同コメントの本文(英文)及び和文要旨を添付の上、お知らせ致します。
　なお、シンガポール船協や韓国船協も同様のコメントを香港政府に提出しております。

以上