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プレスリリース

2011年4月15日
日本船主協会

ASF 船舶保険・法務委員会第16回中間会合の結果について

 2011年3月22日、アジア船主フォーラム(ASF)船舶保険・法務委員会(SILC)の第16回中間会合が香港において開催され、同会合の結果がプレスリリースされましたので概要お知らせします。同会合では、アジア各国の船主協会が出席の下、保険、法務関係を始めとする多くの議題について審議が行われております。

以上


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2011年3月22日 於:香港

アジア船主フォーラム(ASF)船舶保険・法務委員会 16回中間会合 プレスリリース(仮訳)


アジア船主が船員に対する公正な取扱いを要請

アジア船主フォーラム(ASF)船舶保険・法務委員会(SILC)第16回中間会合が、2011年3月22日(火)、香港において開催された。アジア船主の代表者達は、海難事故発生時に、船員に対して公正な取扱いを行っていない政府当局が増えていることに強い懸念を表明した。

「船員の仕事は尊敬に値する。」 委員会議長のRobert A.Hoは述べた。「彼らの経験とプロ意識を通して、世界貿易における安全かつ環境に優しい輸送活動は保たれている。不測の事態が生じた際、船員が不公正な取扱いを受けるのは、船舶の運航に対する理解が欠けていること、及び船員に対する尊敬の念が欠けていることが原因と思われる。」

会議では、海難事故で当局が長期間の取調べを実施している間、船員が事実上人質に取られた事例、その他、海難事故により生じた環境及び経済的損失と同程度で、当局により了承された、とんでもなく高額な保釈金が設定されるまで船員が拘束された事例、について議論した。

委員会は、各国政府に対し海難発生時における船員の公正な取扱いに関するIMO/ILOガイドライン、IMOの海難調査コードの両方を遵守するよう求めた。更に委員会は、各国政府に対し船員を専門分野でのグローバルな労働者として扱い、欠くことの出来ない職業として尊重することを求めた。

関連の問題で、委員会は、2011年3月18日のASF航行安全環境委員会(SNEC)のプレス発表の内容を全面的に支持した。

「今日、587人の船員が海賊により人質にされていることは、受け容れがたい事態だ。」Robert A.Hoは述べた。委員会は、各国政府に対し国連を通じて、海運の保護及び海賊問題への究極的な解決策を見いだすための活動を強化するよう求めた。

第16回ASF船舶保険・法務委員会中間会合は、Fairmont ShippingのRobert A.Hoの議事進行の下、香港船協主催で香港において開催された。SILCメンバーは、病気により欠席したSILC委員長のGeorge Chao氏の早期回復を祈念した。会議には、ASF事務局長をはじめ、中国、台湾、香港、韓国、フィリピン、マレーシアおよびシンガポールの各船主協会が参加した。委員会は、震災のため出席できなかった日本の代表に深い同情を寄せた。委員会は、会議において委員会が懸念する他の問題についても議論した。


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