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Q13:船の動力:船のエンジンにはどんな種類がある?
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船のエンジンは大きく分けるとディーゼル機関と蒸気タービン機関の2種類ありますが、熱効率(燃費)が優れたディーゼル機関を採用しているものがほとんどです。
以前は、大きな出力(馬力)が得られ、振動も少なく、保守(メンテナンス)も容易というメリットから蒸気タービン機関が広く採用されていました。しかし、同じ出力を得るためにディーゼル機関の約2倍も燃料を消費するという燃費の悪さから、1973年と1979年のオイルショックを契機に燃料油の価格が大幅に上がってからは、ほとんど採用されなくなりましたが、現在でも、LNG(液化天然ガス)船は蒸気タービン機関を採用しています。
LNG船の特徴として、外気から侵入する熱と船体運動により貨物の一部がボイルオフガスとなって発生します。これをボイラ用の燃料として使用出来るため、蒸気タービン機関を使っています。
近年の技術の発達により、LNG船では重油燃料とガス燃料の2種類を切り換えて使用できる二元燃料ディーゼル機関(Dual Fuel Diesel Engine)を採用する船が増えてきています。
また大型客船では、電気推進システムが多く採用されています。ポッドとよばれる繭(まゆ)のような形状の容器に取り付けられたプロペラを電動モーターにより回転させる推進システムです。燃料消費量が少なく、振動および騒音が小さいことから客船に使用されています。
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