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海と船のQ&A part2:船
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Q14:船の燃料:船の燃料には何を使う?
 船(商船)の燃料(バンカー)は、C重油が一般的です。原油を精製して、LPガス、ガソリン、ナフサ、灯油、ジェット燃料、軽油などを抽出した最後の残りかす(残渣(ざんさ)油)が、重油とアスファルトになります。重油もその粘度によって、A重油、B重油、C重油に分けられますが、C重油は一番粘度が高く、常温では固まってしまいます。
 このため、ディーゼル機関の燃料としてC重油を使用するためには、加熱して、不純物を取り除く必要があります。こうして取り除いた不純物はスラッジと呼ばれ、燃料消費量の4%も含まれます。例えば、1日に50トン程度の燃料を必要とする超大型タンカー(VLCC)では、1日に2トンものスラッジが発生することになりますが、船内の焼却炉で燃やすか、港に到着した時に陸上に降ろしています。
 また、船内用の電気を作る発電機も小型のディーゼル機関ですが、こちらは、一般的にA重油が使われます。また、LNG(液化天然ガス)船のように積み荷のLNGが蒸発したガス(ボイルオフガス)を燃料として利用する例もあります。

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海運と貿易
こちらもご覧ください
海運ゼミナールより
船の速力を2倍にすると燃料消費量は8倍に(028)
LNG船の燃料は気化した積荷のLNG(031)
日本船社がトップを切った石炭から重油への燃料転換(189)
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燃料重油の不純物を除去する船の腎臓ともいうべき清浄機(314)

参考文献
常圧蒸留装置のしくみ