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海と船のQ&A part3:航海
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Q29:航法(こうほう):海にも交通ルールがある?
 海には、国際海事機関(IMO)が定めた世界共通の交通ルールがあります。右の方から船がやってきて、このままだと衝突してしまいそうな場合には、相手船を右側に見る船が右方向に進路を変えてお互いの左舷と左舷が向き合う形、すなわち右側通行ですれ違います。これが海上での最も基本的なルールです。
 また、相手の船舶を見ることができない夜間は、灯火によって識別します。一般的な商船(長さが50m以上)は、白色のマスト灯を2個(前が低く、後が高い位置にある)、両舷灯(りょうげんとう・右舷側が緑色、左舷側が赤色)、白色の船尾等(船の最後尾の低い位置にある)の5個の灯火をつけることが決められていて、これらの灯火がどのように見えるかによって、船が進んでいる方向がわかるようになっています。
 ところが、数多くの船が行き交う日本の海では、このルールだけでは十分に安全とは言えません。このため、船舶が輻輳(ふくそう・混雑)する東京湾、伊勢湾および瀬戸内海には、日本だけの特別ルールがあります。例えば、東京湾の浦賀水道など11ヶ所に航路が定められて速力の制限、横断の禁止、一方通行などが決められています。
 衝突を予防するためには、これらのルールを守らなければなりませんが、そのためには、しっかりと見張りすることが最も重要なことです。

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海運と貿易
こちらもご覧ください
海運ゼミナールより
両舷にともる赤と緑のランプで夜間航行の安全確認(032)
「海難審判庁」は、海の事故専門の裁判所(095)
「海上交通三法」が支える日本の海の交通安全(297)
舵輪の登場で左右逆転した舵取り命令(301)

参考文献
船についている灯火の位置
灯火