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Ｑ52：日本の産業：どんな工業原料を輸入し、どんな製品を輸出している？
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日本には、建築や土木、自動車、造船など鉄鋼を必要とする産業がたくさんあります。鉄鋼業は、国の基幹産業として、こうしたさまざまな産業に鉄鋼を供給しています。
日本の鉄鋼生産量は、世界でもトップクラスで、鉄鋼の原料となる鉄鉱石や石炭（原料炭）は外国から100％輸入し、その全てを船が運んでいます。鉄鉱石や石炭は、主に鉱石専用船や石炭専用船を使って運ばれます。鉄以外にも、工業原料として欠かせない、銅やニッケル、アルミニウム鉱石などの金属鉱物もほぼ全てを輸入に頼っています。これらの鉱石も、専用のばら積み船で輸送されます。
工業原料は鉱石だけではありません。プラスチックの原料になるナフサなどの石油製品はプロダクトタンカーで運ばれます。また、さまざまな化学薬品（ケミカル）は、ケミカルタンカーが利用されますが、少量の化学薬品は、タンクコンテナに入れてコンテナ船でも運ばれます。
日本の産業は、こうして工業原料を輸入し、自動車や船舶、工業製品、機械類などの優れた製品に加工して世界中に輸出しています。主に自動車は自動車専用船、工業製品はコンテナ船で運ばれます。鋼材や大きな機械類はばら積み船、重量のある小型の船舶や電車、プラント類などは重量物船が利用されます。
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