
古くは遣隋使、遣唐使の時代から、また、安土・桃山時代の御朱印船、江戸時代の廻船など、海洋国家日本の歴史の中で、船が果してきた役割の大きさには、計り知れないものがあります。海外との交易や文化の交流に、国内の物流に、それぞれの時代の英知に支えられて活躍してきた、日本の海運の古代から近代までの歩みを追ってみましょう。
明治維新とほぼ同時にスタートした日本の近代海運は、その後の幾たびかの戦争を通じて明と暗のドラマをくり返しながらも、力強く日本の暮らしと産業を支え続けてきました日本のあらゆる産業の中で、最も早く世界に飛躍し、世界史のうねりの中を生き抜いた日本海運の歴史を振り返ってみます。